永久磁石とは?

永久磁石とは、永久に磁力を保ち続ける磁石のことです。

作り方は、特殊な元素を配合した材料に、電線をまきつけて電流を流すというものですが、通常、鉄材などにこの方法で電流を流しても、電流が流れている間だけ磁力を発するに過ぎません。

これを、電磁石と言います。

特殊な材料を混ぜることが、重要なカギなのです。
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アルミニウム・ニッケル・コバルトを主成分とするアルニコ磁石や、炭酸バリウムか炭酸ストロンチウムに酸化鉄と添加剤を混合したフェライト磁石、サマリウムとコバルトを組成したものや、ネオジムと鉄、ホウ素を組成したネオジム磁石など、その種類は様々です。

このように、様々な合成金属によって、永久磁石が作られているのです。

この研究に、多くの日本人が偉大な貢献をしています。

人工的に合成した金属で、最初に永久的な磁力を持たせることに成功したのは、日本人による「KS鋼」でしたし、現在世界最強の磁力を生み出したのも、日本人です。

そのような実績から、現在は国を挙げて、磁力の開発に積極的ですが、実は開発が始まった当初は、研究費さえ出してはくれず、「KS鋼」の発明後も評価はされず、結局、アメリカの企業に「KS鋼」の特許を売却することになりました。

皮肉ですが、逆境で生まれるものは多いのです。

永久磁石の歴史

☆永久磁石の礎
西暦1917年に誕生した「KS鋼」。

材料はコバルトとタングステンとクロム。
当時最強だったタングステン鋼の3倍の力を実現し、世界中から注目を集めました。

開発者は、本多光太郎博士。
第一次世界大戦の勃発で、磁石鋼の輸入が止まったため、資源の乏しい日本のためにも研究・開発をすすめました。

しかし、当時の文部省は、研究費を認めてはくれず、結局、1916年に、住友財閥の住友吉左右衛門によって毎年7千円の寄付を受け、研究は進められました。

☆安価な磁石を実現
西暦1931年に誕生した「MK鋼」。
材料は鉄、ニッケル、アルミニウム。
それまで含まれていた「コバルト」のような高級素材を使わずに、KS鋼の2倍以上の磁力を実現しました。

開発者は、三島徳七博士。
東京大学助教授であった当時に、磁性のないニッケル鋼にアルミニウムを添加すると磁性を回復することを発見し、開発しました。

☆世界最強の磁力誕生
西暦1983年に 誕生した「ネオジム磁石」。
材料はネオジムと鉄とホウ素。
「粉末焼結法」という新しい製法で、世界最強の力を実現し、世界中のあらゆる分野から注目を集めました。

開発者は佐川眞人博士。